Treasure 早回しコース
Treasure 早回しコース
新出の文法事項を含んだ短文(= Key Point の英短文)だけを進めていくコースです
-以下は、当塾調べ・感想なので読み飛ばして頂いて構いません-
進学校の生徒様が通われる塾の場合は、学校指定の教材を全くやらずに、学校のレベルよりもやや難易度の高い文章を大量に読ませる、語彙ランクを絞った小説にあたらせる、塾独自の学校の進度よりもやや早いオリジナルテキストをやらせる、などのやり方が一般的です。学校の教材では物足りない、数が少なすぎるという場合は、このやり方は極めて優秀な生徒様の場合は有効であると思いますが、ドロップアウトしてしまう生徒様が多いのも特徴です。学校のドロップアウトではなく塾のドロップアウトなので、悲壮感はありませんが、勝って辞めるのでなく、負けて辞める為、塾を辞める生徒様の立場になって考えてみると一抹の寂しさが残ります。特に第一志望の中学に合格した生徒様の場合は、人生最初のつまづきとも言えますが、東京の上位10校の生徒様には特によくある話です。ほとんどの場合は、塾での出来も悪いが、学校の中間期末の出来も良いものではない、というケースではないでしょうか?本丸である学校の中間期末で圧倒的な優位性を求めて通い始めた塾が、結果として本丸を落とす結果となるという残念な結果です。このような生徒様に共通する特徴としては、学校で配布されるテキスト類に対する理解も実はあまり追いついていない、ということになります。
当塾としては、中間期末の結果は子供の対人関係に微妙な影響を及ぼすという考えの下、このような生徒様の場合は、学校配布のテキストを第一に考えます。しかし、学習感応度が極めて高い生徒様であれば吸収スピードが抜群に早いため先取りは不要ですが、その学校内で平均よりも下に位置するこのような生徒様の場合は、必ず後れを取ってしまうことでしょう。
当塾のアプローチとしては、学校の教材と異なるものをするのではなく、学校の教材の早回しをすることで、このような生徒様の心理的な出遅れ感を回避させてあげたいと考えております。
早回しの方法としては、教科書の隅から隅までをまんべんなく「巻き」を入れて進めるというやり方ではなく、教科書の文章箇所やコラムなどはショートカットし、新出の文法事項を含んだ短文(= Key Point の英短文)だけに的を絞り、その箇所だけを別編集し、生徒様に集中的に文法事項のつまった短文のみに当たって頂く流れとなります。このやり方の長所は、文章に出てくる余計な単語を自分で調べる、覚えるという負荷をかけずに、限られた単語数で文法全体を早期にカバー出来る点にあります。また短所は、先取りの文法事項を理解していても、実際の中間期末は出題範囲の文法のほぼ完全な理解が求められるために、高得点は望めない、という点です。Treasure は限られた範囲を深く学習するために Workbook(易) と 文法問題集(難)が付属しておりますが、これをそのまますべてやっていくとなると、それはそれで生徒様に多大な負荷が掛かります。深くすると、先には進めず、浅くすると深さは望めないという状況です。
結局は、生徒様の限られたリソースをどこに充てれば生徒様が納得する結果が得られるか、の問題になりますので、生徒様と親御様のチョイスとなりますが、「先取り」という観点から考えると、新出の文法事項を含んだ平易な短文だけに的を絞る、というやり方は有効です。
「先取り」の方法の場合は、生徒様のレベルにもよりますが、Treasure Stage 5までのKey Point を中2の3月までには全訳出来るようになっていれば、大学入試に必要な文法事項の早回しは一旦終了となります。
当塾のお勧めは、大学受験を前提とした中下位の生徒様の英語学習でのリソースは、学校とは無関係な多読や学校とは異なる別テキストの学習による量の増加よりは、Target、シス単、鉄壁、速単シリーズなどに代表される単語熟語群の暗記にまずは投入されるべき、となります。もちろん学校で1冊は単語本を配られ、中間期末の出題範囲や小テスト等で頻繁にチェックされるでしょうから、その1冊もこれらの本の中に含まれます。
文法事項の早回し習得は、これらの単語熟語本に出てくる例文を理解するための最低条件です。よってこれらの本に1日でも早く手を付けられるようにするための Treasure 早回し、と考えて頂ければ幸いです。発想としては、高3の4月の段階で単語本2冊を既にマスター済みという理想的な終着点から逆算し、どのようにしたら中1の4月からこの終着点まで確実に且つ生徒の負荷を出来るだけ減らした状態で到達できるか?を前提にしております。学校のテキストをまず中心に考える、というのはこの終着点を見据えた上での、生徒様の負担を減らすための方策の1つです。
※上記コースは、学校で Treasure を採用している生徒様に限ります。
※上記コースは、中学生を対象としており、高校1年生の段階では文法事項は既に半分以上は既習済みとなっているため、このコースのアプローチは当てはまりません。早回し出来る余地が多くはない、ということです。