コース2設立背景
コース2設立背景
雑感(以下はあくまでも当塾の感想です、1つでも共感して頂ける点があれば、幸いです)
時代の変化とともに、必要とされる学歴は高度化するものと当塾では予想しております。親世代の常識が子供世代でも妥当するとは限らず、昔は鉄板であった~大学に入れば将来安泰、などということは言いにくい時代になって来たのではないかと思います。しかし、予備校や塾、ネット動画などの宣伝で、何か難関大学に合格することが、明るい未来を保証することを錯覚させるような雰囲気をもっているため、それらの情報に接した子供たちが騙される?ことも多いかと思います。難関大学合格は、自動車の運転免許のように合格したら「全員が」車の運転を保証されるという種類のものではありません。
当塾は海外の大学院を押しますが、これも明るい未来を保証するものではありません。しかし、海外の影響が否応なしに国内の状況の変化をもたらすことがより多くなっていく現状では、大学の後に大学院に進むというのはもはやスタンダードになってくる思います。つまり、日本以外の海外の子供たちは大学を卒業した後に、大学院に行くことは当たり前なってくる状況の変化です。これは高校を卒業したら大学に行くのは当たり前と考える日本の状況の進化した形と考えます。つまり、学歴の段階がすべて1つずつスライドしており、海外の人のレベル感覚からすると高校のレベル感覚であるものが日本では大学の感覚に近いものと推測します。当塾の海外院押しはそこに何かがあるからではなく、日本以外の周囲の国の親達がそのように子供たちを武装させるので、こちらもそのように武装させざるを得ないというところから来てます。海外での状況の変化は日本へはタイムラグをもって上陸することは歴史が証明しております。学歴の高度化の要請も同じです。
日本の固有の状況を考えてみると、学士の新卒一括採用と終身雇用という独自の縛りがあるために学歴の高度化に歯止めが掛かっております。20代社員の教育は大学院が担うものでなく、会社が担うものというのが戦後からの一般的な通念でした。その会社だけで通用するスキルがその会社で最も重宝される環境です。しかし、時代は変わりつつあります。親世代の時代の日本の会社のアジア内でのプレゼンスは、子供の時代には確実に今よりも弱まるでしょう。アメリカ・イギリスでの院卒の急激な増加だけならまだしも、東南アジアの子供達も地方でさえ中学・高校進学率が飛躍的に高まりつつある中、東南アジアでの今後の動きはこの日本固有の文化である新卒学士一括採用(=社内教育は院卒に勝る)などを考慮せず、英米系の院卒スタンダードの流れに追随するものと予測されます。東南アジアの親は日本を見ずに、英米の動きを見て子供の将来を考えるのではないでしょうか?東南アジアから来ている技能労働者の方達も、自分の子供にはどのような教育を目指させるでしょうか?人間は、いつまでも何世代もなぐられっぱなし、ということは避けるように世代ごとに賢くなっていくと思われます。
このように考えてみると、我々保護者の時代と子供たちが社会人から中高年になる時代では状況が変化、競争相手が変化している可能性があります。もしくは衰退が確実な日本よりは海外に職場をみつけるということも子供たちが考え着く選択肢の中に入ってくるかもしれません。つまり、現在の地方→東京の人材の流れが、大局的に見て日本→海外というようになっても不思議ではありません。日本全体が今の日本の地方化するという可能性です。
東アジア・英米の海外の子供達の院卒化トレンドを考慮すると、「文系院卒は日本の会社では価値を持たない」という根強い意見は、日本の会社にとってはその通りかもしれませんが、親にとっては「でも、何のとりえもないうちの息子/娘には必要なんです」という意見で反論可能でしょう。
このように先の見えない将来にあたって、子供たちにはいかに周囲の状況が変化してもそれに耐えうる十分な武装を事前に施してから社会に送り出して困らないようにしてあげたいと考えるのはどの親の願いでもあると思います。一流大学の学士卒が、親が子供に与えらえる十分な武装にはもはやならない時代が今後来る、という感想を当塾では持っております。
海外院試についての感想(あくまでも当塾の感想です)
大学受験予備校は多くありますが、その次のステップの海外院試対策の予備校は数が少ない。東京には多くの大学受験向け予備校がありますが、その生徒達はいったいどこへ行ってしまったのか?
大学受験の難関校のレベルの英語と海外院の難関校のレベルの英語の差が大きく、日本のほとんどの学生が、学士にとどまっている状況(日本の文系院は resell 価値がないため、ここでは除外)です。その最初の1歩を踏み出しにくい最大の壁は、端的に英語の語彙力であると当塾では考えております。
国内の海外院試対策予備校は、既に入口の段階で最低でもTOEIC 860 ~ 900 程度はないと、一般人の場合は極めて勉強を進めることが困難。大学受験で培った英語力をもって(そこから実力が変わらず = TOEIC 700近辺)、海外院試に当たる場合は、体力・気力・モチベーションが余程ない限りは、現実問題としてほぼ無理ではないかと推察します(よって東京の上位校文系1万人から先に進めるのは、3~400人程度に絞られてしまう、下記参照)。
結果として、TOEIC 900以上の方が平日は夜10時まで仕事して、朝の2時まで勉強。朝6時に起床、出社。土日も可能な限り院試対策を行う。このようなスーパーな方々でないと院試対策は乗り越えられない壁となっているのではないでしょうか?又は、業務上海外の修士がないと仕事にならない方のみが、必要に迫られて勉強する動機を与えられ、壁を超えることもあるかと思います。
このような状況の為、TOEFL 3800を手始めに買ってみたものの、覚えきれずに留学を諦め、日々の会社の業務を続けるというパターンが、多いのではないでしょうか?
社費留学の公募に応募してみたものの、同期で英語が出来る人に先を越され、自分の立ち位置が段々固定されていくということを日々実感しつつある人も多いと思います。
大学生の勘違いについて、自分の経験も含め大学受験界隈では、鉄壁、速単上級、パス単準1級あたりが難しい部類に入ると思いますが、大学受験であれだけ難しい英語に接してきたのだから、英語については少なくとも読解力だけは十分だろう、と過信してしまうことです。そしてそのまま就職活動に突入、不本意な就職先という流れの方も多いことかと思います。
コース2全体概要
当塾では、学生が将来待ち受けるこのような運命?を出来るだけ事前に避けていただきたく、親心をもってコース2を作りました。塾頭自身海外留学経験はありませんが、親世代になり、何か若い人に出来ることはないだろうかと考えたところ、院試対策の予備校のハードル(古い言い方ですが“全米”top20あたりを想定)が、自分が通った鉄緑/駿台レベルの英語をもってしても、特に単語レベルで隔絶している点に着目しました。私も留学という選択肢は20代中後半に考えないわけではないのですが、会社の業務と並行して行うのは直観的に無理だと感じてその方向には進まなかったという経緯があります。別ページで表にしましたが、日本の大学受験と海外院試の間には missing link があると思います。
単語力の増強というと当たり前すぎるように聞こえますが、現実問題としてこの壁を超える困難さが東大早稲田慶應一橋上智ICUあたりの学生は文系の場合一学年で1万人近くいるのに海外top20の修士となると400人程度(当塾想定)に絞られてしまっている最大の原因だと当塾では考えます。豊富な語彙数さえ揃えればあとは物量が子供の背中を押すという仮説に基づいております。換言すれば軍隊における補給部隊のような役割をコース2は目指しております。
このため、コース2では海外院試対策の予備校で多大な負荷なく、うまくついていけるための塾(塾のための塾)になるべく、オリジナルテキストを用意しました。内容は単純で前もって必要とわかっているTOEFL,GMAT,GREの単語を分析し、事前に院試対策予備校で子供たちが出くわすと思われる単語を先取りして、覚えてしまう事です。これで予備校に通いつつさらに会社で仕事をしなければならない子供達の負担はかなり軽減されると考えます。
GREはGMATの単語をカバーしていると考え、単語の選定はGREを基本にGMATは補助的に取り込んでおります。TOEFLに関しては、みんな大好き3800とアゴス様選定の TOEFL/GMAT/GRE 関連語は網羅しました。別ページにて、オリジナルテキストの単語の選定法について記しておりますので、そちらもご参照ください。
数学(Quantitative Reasoning)については、私の理解力の問題もありGMATは避け、GREだけはジェイマス様の優れたテキスト(+OG)の解説を致します。
英語(Verbal Reasoning)については、Official Guide(=OG) の長文箇所のみピックアップし、別ページにて素文を掲示しました。TOEFL, GMAT, GRE 3種テストの長文はもれなく拾いました。問いに対する回答の解説はその道のプロの予備校様にお任せして、当塾では問題文の英文解釈のみ対応致します。長文の難易度の体感、予備校対策の入り口はこれで十分だと考えます。
最大の壁=単語の増強=ボキャビルですが、TOEFL/GMAT/GRE/レベルの単語を社会人になってからやるのではなく、出来れば大学1年生からやること、欲を言えば高3から取り組むことで、より子供たちの負担が軽減されます。多くの高3生が大学受験の勉強をしている同じタイミングで院試の対策をする、というのが普通の出来の子供が準備を出来る最良のコースと考えます(よって当塾としては大学受験不要の付属中学校の受験・進学をお勧めするスタンスです)。めんどうな高校・大学受験を丸ごとショートカットし、最終学歴を海外院で確定させることが出来れば、子供にとっては一番負荷が少ないと思います。