コース1長文対策
コース1長文対策
基本的には学校で使用している検定教科書プラス配布されるプリントで十分と考えております。その学校が生徒に行ってほしい大学群への合格に見合う分量の文章が学校側から提供されます。検定教科書同様に当塾にてスキャンし、英文解釈のサポートを致します。
もしくは、有名長文問題集もやってさらに自信を付けたいという生徒様の場合は、当塾では河合塾が出している「やっておきたい長文シリーズ」(500・700・1000)を使います。
ただし、それでも数が少ないと感じられる生徒様にはコース2の長文対策で使用するTOEFL/GMAT/GREのの素文の英文解釈に挑戦して頂きます。
長文対策は学校から配布され、さらに市販問題集も大量に出回っており、そのための YouTube の紹介動画も無数にあります。当塾の考えとしては、書籍の優劣ではなく分量の指摘をさせていただきたいです。ずばり難関大学合格に必要な英語長文の量は3万語強の英文の完全理解と精読が必要と結論付けさせて頂きます。この3万語を自分が注釈を書き込んだ冊子ではなく、完全にまっさら新品の冊子を使って英文の完全な文章構造把握・全訳・発音が出来ていれば、つまり自分が先生になって他人に説明できるレベルになっていれば十分です。
-以下は、当塾調べ・感想なので読み飛ばして頂いて構いません-
この3万語説(といっても当塾が想定しているだけですが)の根拠は以下となります。
合格体験記やネット上でのアンケート調査発表、各シリーズの分量を見ると、各冊5000語~1万語の長文を読ませるようになっており、これを大目に見て1万語/冊のものを3冊きっちりと仕上げ、合格というケースがほとんどのようです。現実問題として上述の問題集をすべてやってから受験に臨んだというケースはございません。
WPSは1文に平均何単語あるかを示した数字です。かなり乱雑な手法ですが、文章が長くなればより構造も複雑になると考えるとある程度は妥当な指標であると考えます。
当塾で使用する TOEFL/GMAT/GRE の Official guide の長文箇所も参考としてピックアップしました。5種合計でこちらも3万語を超えているため、分量的には市販の長文問題集の代わりになり得るものと考えております。
念のため、私が駿台で浪人をしていた頃(30年以上前なのであまりあてにはなりませんが…)の英語の教材をすべて探し出し、語数をカウントしました。駿台の浪人コース(私大専願ですが、早慶コース)で、配布された長文教材・年20回の校内/公開模試・文法・作文などすべての教材を合計して10万語ありました。当時は駿台としては、この10万語のボリュームの英文を生徒に渡せば早慶合格100%と考えてのこの量なのだと思いますが、当時を振り返り私も同意見です。そして実際に対面授業として先生方が黒板の前で解説をしていった量で考えると長文教材では3万語でした。この3万語分は実際に黒板の前で「長文解釈の授業」として先生方が解説を入れていった分量です。このような訳で、当塾では「長文3万語」の完全理解と精読が難関大の英語突破の一つの目安と捉えております。逆に言うと授業で長文を解説するというスタンダードなフォーマットの場合は、このあたりが限界且つ合格には十分足りる量なのかもしれません。一流校の高3の英語の授業(長文に限る)の分量もこのあたりではないでしょうか?
この3万語の料理法ですが、多くの方が指摘されているように完全に理解しきった英文を30回ほど読みこなすという作業が必要になることは言うまでもありません。