語彙力測定サイトは、Web上にたくさんあります。ただし、同じ語彙力の人がいろんなサイトで試しても、語彙数の測定結果が一定にならない場合が多いです。ここでは、その中でも高い数字を出してくれて学習者に自信を付けてくれると当塾が思うサイトに焦点を当てて、紹介させて頂きます。
1.Preply https://preply.com/en/learn/english/test-your-vocab
旧 Test your vocab のサイトがこちらに移動しました。特に Blog 欄には、非常に有益な情報が多く掲載され、当塾資料も多くをここから引用しておりましたが、今では閉鎖され語彙数カウントの機能だけ、prepley の方に移管されてしまったようです。自分の知っている単語のチェックを入れていく形式です。記憶があいまいな単語のチェックは辞書で正否を確認して、1つでも知っている意味が辞書中にあれば、チェックというのもアリだと思います。Full scale で45000です。
2.arealme https://www.arealme.com/vocabulary-size-test/ja/
このサイトも比較的に高い数値が出ます。このサイトの素晴らしいところは、日本語の語彙数も別の入り口から測定出来るところです。このため、日本人としての日本語の語彙数 VS 日本人としての英語の語彙数の比較を apple to apple で測定出来、自分の日本語のレベル VS 自分の英語のレベルの定量的な比較が出来ます。英単語をいくらまで増やせば何が出来るようになるのか?ということを考える上で、重要な示唆を与えてくれますと思います。
3.mikeinnes https://mikeinnes.io/2022/02/26/vocab
このサイトはつい最近出来たようで、10万語までのスケールがあるようです。こちらも比較的高い数値が出る為、上の2つのサイトと結果の互換性はかなり高いと思われます。横スケールが自分の回答に従って動くのはなかなかスリリングです。。。
4.Vocabulary tester https://www.vocabularytester.com/
フルスケールは4万語です。他のサイトと異なる点は、A1からC2までCEFRのレベルできっちりと判定してくれるところです。Passive words としては、11000語以上持っていればC2判定が出るようです。
出力測定
どこまで英語を勉強すれば、自分の語彙がどれぐらい増えるのか?というのを数値で把握することは出来不出来に左右される通常の英語テストと違い、英語語彙が時間を掛けた分だけ確実に増えていく数値の為、学習者のモチベーションが上がりやすいです。このサイトを見ている方は、サイト2のチェック方法で自分の日本語と英語の語彙数を戦わせた場合、必ず日本語の語彙数の方が多くなっていると思います(編者もそうです)。大雑把な考え方になりますが、この差分が、自分が日本語を使うほどには英語を使えない度合いの一端を示していると当塾は感じます。
出力測定とは、1冊の単語学習本をやれば、どれぐらいこの語彙数判定の数字を上げれるか?ということを示す、各単語学習本が学習者に約束する語彙数を、本の立場になってエンジンの馬力ように「出力」と言い換えたものです。
測定手順は、Target のように中学で習う単語をすべて排除しているものの場合は、既に学習者が既知のものとして、出る順5級~準2級+Target = Target の出力と考えます。例文の中に出てきた単語は出力値に入れるのか入れないのか問題になりますが、出力測定の本来の意味である「その本を勉強すればどれぐらい語彙数が約束されるのか」ということを考えると、含めることが当然だと思います。あとは、三単現の s や、過去形、過去分詞形、ing 、複数形、語尾で変化する -ful 、ly 、-ableのような簡単な語尾、center と centre などの米語と英語のつづり違い、withdraw と withdrew と withdrawn のように -ed とは異なった過去形・過去分詞を持つもの、これらの扱いをどうするかが問題になりますが、ここは数字を大きく出すため、含めるという判断をしました。ただし、withdraw と withdrawal や loosen と loose のように動詞と名詞で形が異なるものについて、そして接頭語で意味が異なってくる deed と misdeed のようなタイプは、別単語扱いとしました。結果は Preply では以下となりました。
大学受験では、中堅大学だと~5,000語必要、難関大学だと~6,7000語必要と言われておりますが、Target の数字や出る順準1級の数字を見ると数字の裏付けが出来ていると思います。ただし、1級合格に必要なのは10,000~15,000と言われることが多い中、Preplyの判定する出る順1級の数値はあまりにも低すぎるような気がします。逆に after 出る順の数字は編者が言うのもなんですが、追加している見出し語数を考えると、判定があまりにも高すぎると思います(編者判定ですと、21冊合計で min 17,000~ max 26,000ぐらいが after 出る順の実力値と推定)。恐らく難易度の高い単語をたくさん知っていると判定されると、語彙数を実力以上に高く判定されるのかもしれません。よって結果は参考程度にとどめて考えていただければ幸いです。